江原啓之近代スピリチュアリズムの起源と歴史

2020-02-28 2024-01-25

1848年、アメリカのハイズビューで揺籃の地を迎えたポルターガイスト事件。その家庭で始まった霊界との交信が、近代スピリチュアリズムの源流を形成しました。

姉妹の口を通じて進む驚異的な対話は、アルファベットを介し深化し、ついには未解決の殺人事件の謎にも迫りました。これがスピリチュアリズムの興隆の始まりです。

Contents

1 近代スピリチュアリズムの歴史
2 物理的、精神的心霊現象、ヒーリング
3 まとめ

近代スピリチュアリズムの歴史

1848年、アメリカのポルターガイスト事件

近代スピリチュアリズムの歴史は、1848年にアメリカのハイズビューで発生したポルターガイスト事件から始まります。その家庭で幼い姉妹が霊界との交信を始め、最終的にアルファベットを用いての高度な交信に成功しました。

驚くべきことに、この出来事から白骨が発見され、殺人事件が解明されました。

霊媒モーリス・バーバネル

興味深いのは、当時死後の世界を信じていた人々がスピリチュアリズムに否定的な姿勢を見せ、逆に信じていなかった人々がスピリチュアリストに転じるケースもあったことです。

モーリス・バーバネルやハンネン・スワッハーなどはその代表例であり、彼らは自宅で交霊会を主催し、シルバー・バーチの霊言がスワッハーの提言によって出版されました。

スピリチュアリズム思想とスピリチュアリスト

イギリスではその後もスピリチュアリズムの研究が進み、ケンブリッジ大学にある研究所では著名な研究者たちが活動しました。

霊媒を用いた実験では、タリウム元素の発見者であるウィリアム・クルックスやノーベル賞受賞者の生理学者シャルル・リシェがさまざまなスピリットとの交信に成功し、スピリチュアリズムという思想が確立されました。

これに基づき、「スピリチュアリスト」と呼ばれる者たちが生まれ、スピリットやスピリチュアル・ワールドの存在を確信して生きるようになりました。

江原啓之のスピリチュアリズム

現在の江原さんのスピリチュアリズムは、英国で学んだ基盤に自身のインスピレーションからのスピリチュアル・ワールドのメッセージを加えたものです。

スピリチュアリズムは非科学的ではなく、多くの実験が行われてきた実績があります。心や愛は目に見えないものであり、科学者が「脳がすべてだ」と言っても解明されていない部分が存在します。

江原さんは「脳」を否定せず、スピリチュアリズムでは魂が「脳」を操るととらえられています。魂が全ての主であるとの視点があります。

スピリチュアリズムの歴史への影響力

スピリチュアリズムは歴史的に重要で、アメリカの第16代大統領であるエイブラハム・リンカーンが奴隷解放宣言を出す際、霊媒との霊界通信が影響を与えたと言われています。これは一例にすぎません。

聖フランチェスコやマザー・テレサ、そして看護師の祖とされるフローレンス・ナイチンゲールなど、多くの偉人たちがスピリチュアリズムに触れ、人生を根本的に変えました。彼らは神の導きを感じ、献身的な生き方を選択し、社会に対する大きな影響を与えました。

物理的、精神的心霊現象、ヒーリング

物理的心霊現象
ラップなど
精神的心霊現象
霊視。犯罪捜査などの手助けをして世の中にインパクトを与える。
ヒーリング
病気の治癒などの能力者、ヒーラーの出現
霊訓
ホワイト・イーグル、シルバー・バーチなどのメッセージが流行
ホワイト・イーグル
ホワイト・イーグルはアメリカの先住民の古代スピリットで、風のスピリットとして知られます。1920年代から60年代にかけ、英国人女性グレイス・クックのチャネリングを通じてメッセージを発信しました。彼はインディアンの姿で姿を現し、その存在は風とともに感じられるとされています。
シルバー・バーチ
霊媒ウィリアム・ステイントン・モーゼスによる『霊訓』は、近代心霊主義の中で重要視されました。死者の霊とのコミュニケーションを「霊界通信」とし、独立した個性を持つ霊が口頭で「教説」を述べました。自動筆記によるものが心霊主義のバイブルとされ、まとめたものが「霊訓」と呼ばれます。
この覚醒時とは別の人格がシルバーバーチ（ Silver Birch）を名乗る霊。
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モーリス・バーバネルとシルバーバーチの霊訓
実践の時代
江原さんはひとりひとりの実践が大事と言います。偉人のような特別な人間ばかりではなくて、個人がどのようにスピリチュアリズムを活用できるかが重要です。