木村拓哉『教場』を語る「主役が教える名シーン」

木村拓哉・風間公親『教場』を語る「主役が教える名シーン」

木村拓哉主演・フジテレビ開局60周年特別企画「教場」

木村拓哉『教場』を語る「主役が教える名シーン」

(以下、月刊『ザ・テレビジョン』より抜粋)

絶対逃げない、
手を抜かない姿は魅力的

新しい年の幕明けに、警察学校を舞台にしたミステリー「教場」(フジテレビ系)に主演する木村拓哉。
原作は長岡弘樹の警察小説で、"法の番人"である警察官を育てる現場の過酷さが描かれる。

「警察を描いた作品は数多くありますが、今作は内容が非常に刺激的。原作小説での警察字校は、"警察官になる人間をふるいにかける場"で、正直その厳しさは人権意識や民主主義からかけ離れています。何を言ってもモラハラ、パワハラといわれるこの時代に真逆の方針を映像化するには、僕だけでなく監督をはじめスタッフ、出演者全員が相応の覚悟と工ネルギーを要したんじゃないでしょうか」

木村拓哉演じる冷酷無比な教官・風間公親だ。

「風間は非情で人を寄せ付けない人物として描かれますが、元は現場で働いていた刑事で、彼なりの正義を持っています。でも、刑事時代の出来事が重りのように心に引っ掛かり、それがずっと取れないから現場を退いて、市場に出回る前の種(=警察学校の生徒たち)を強くする任務に就いたんだと思う。

重いものを背負い、ストレスフルに違いないのに絶対逃げない風間を見ていると、自分もこうできたらいいなと思うし、警官を育成する上で一切手を抜かない姿も魅力的ただ、風間は自分の幸せのために生きている人ではないとはいえ、『彼にとっての幸せって何だろう?』というのは撮影中もずっと探していました。『あ、この瞬間かもな……』と思える瞬間があったので救われましたけどね」
※『教条2』の「第六話 奉職」も、風間教官の幸せです。

木村拓哉も警察字校へ足を運び、独特の空気を休感

「もちろん原作の世界観と実際の警察学校は120度ぐらい違って、ドラマの世界観がそのままリアルな警察字校の現状というわけではないんです。現在の警察字校は、入校してくれた生徒さんをいかに最後まで脱落者を出すことなく現場に送り出すことができるかに重きを置いています。

自分としてはその"誤差"を知りつつ、いかにノンフィクションのように動くかがすごく楽しかったわけですけど。それでも、人間関係を含めそこで育まれるものは、小学校や中学校、高校という単純な学びで得るものとはまた違う、掛け替えのない何かを備えてくれるような気がしました。教官の方々にもお会いして、『ノーマルはこうなんだ!』というのも分かりましたし。やはり風間さんは、かなりカスタマイズされています(笑)」

「風間がある生徒に伝える印象的なメッセージがあって。その表現が、今まで自分が警察官の方に対して抱いていた"ルールを順守させる人"という単純な印象とは違い、実に人間的だったんです。警察学校の教室を教場と呼びますが、人が人に教えるって、こういうことなんだなと。

実際、警察学校を卒業した人しか現場にはいないわけで、警察官とはとても特別な存在なんだとあらためて感じました。警察ミステリーといっても、警察官になってからではなく、警察官になるまでの話。さまざまな理由で警官を志した人たちの工ピソードや人間模様も楽しんでいただけると思います」

木村拓哉、中江功監督について語る。

演出の中江功は、木村とは「若者のすべて」(1994年)やプライド(2004年)などを共に世に送り出してきた間柄。久々にタッグを組んだ中江のことを、木村は、「自分にとって教官に近い存在だ」と話す。

「『若者のすべて』で初めてご一緒したとき、中江監督は32歳で僕は22歳。当時は僕だけでなく密に関わる同世代の役者さんたちも、皆血気盛んでいちいち爆発していたので(笑)、現場でそれをまとめるのは相当な労力がいったと思うんです。でも中江監督は、皆の意見を冷静かつ熱くジャッジしながら、独自のこだわりで手を掛け、より良い方向へ導いてくれた。

僕にとって反射的に敬礼してしまう教官が蛾川幸雄さんなら、中江監督は基礎になる人命救助や特殊技能を根気強く教えてくれた人。第三者に言わせると、中江組の撮影はすっごく時間がかかる大変な現場らしいんですけど、そこで鍛えられた僕にとってはむしろそれが普通で。『教場』では、そんな監督の手腕が、若い世代の役者さんたちにもフィットする形で発揮されていたと思います」

→ 木村拓哉、フジテレビ「教場」白髪教官に。「教場」読んでみた。

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