病院に行くべき7つの症状©️文春

この「7つの症状」が出たら、病院に行きなさい

昨日の『あなたは新型コロナに感染したら、病院に行く?行かない?』の記事のデータによると、病院には行かない選択も考えるべきです。が、それとは反対に病院に行くべきという症状もあるのだという記事が『文春』に出ていました。最初にその記事中の整理した図をあげておきます。

病院に行くべき7つの症状©️文春

(以下、『文春』からの抜粋)

コロナ禍は我々の生活にさまざまな変化をもたらしたが、そのひとつが「受診控え」。院内感染を警戒し、通院をためらう傾向が露わになっている。だがコロナを恐れるあまり、より重大な体の変調を見逃しては本末転倒だ。どんなときには病院に「行くべき」なのか?

医療機関には、不要不急の受診も多いと指摘されてきた。無駄な医療費が減ったのなら、かえって喜ばしいことなのかもしれない。しかし受診すべき人まで控えてしまっては問題だ。それはときに命に関わる。
そこで、コロナが流行している時期でも、どのような症状や病気の場合には受診をやめてはいけないのか。各分野の専門医に聞いた。

胸の痛み、普段とは違うしんどさ

急性心筋梗塞は発症から24時間以上経つと、心筋の壊死範囲が決まってしまうので、それから急いで治療しても、いい結果にならないことが多い。こうした症例を私たちは『遅れの心筋梗塞』と呼んでいます。
コロナ禍のステイ・ホーム(自粛)期間中、当院では明らかに遅れの心筋梗塞が増えました
そう証言するのは、国立循環器病研究センター病院心臓血管内科部門長・冠疾患科部長の野口輝夫医師だ。

喋りづらい、顔の片側が下がる

脳梗塞の発生に早く気づく必要があるが、そのために知っておきたい標語がある。「FAST」(ファスト)だ。国立循環器病研究センター病院副院長で、脳血管部門長の豊田一則医師が解説する。
「Fは顔(Face)、Aは腕(Arm)、Sは言葉(Speech)、Tは時間(Time)を意味します。顔の片側が下がる、片腕に力が入らない、言葉が出ない、ろれつが回らないといった症状が突然現れたら脳梗塞の恐れがあります。
血栓を溶かす治療に加え、カテーテルで血栓を回収する治療も発達したおかげで、昔なら重い麻痺が残ったり不幸な結果になったりした症例でも、劇的に回復する人が増えました」

血圧、血糖値、悪玉コレステロール値上昇

心血管病のリスクを下げるためにも、血糖値、血圧、コレステロール値などを適正に保つ必要があるが、医師に取材すると、コロナ禍が悪影響を与えたケースが非常に多かったという。大橋医師が話す。
「ステイ・ホーム期間中は買い物くらいしか出歩く機会がなく、外での運動や散歩までやめてしまった人が少なくない。そのため体重が増えて、うまくコントロールできていたはずの血糖値や血圧、LDL(悪玉)コレステロール値などが上がってしまった人が、驚くほどたくさんいました」
これらの病気は悪化しても自覚症状が少ないので、薬が切れても「大丈夫だろう」と自己判断してしまい、ステイ・ホーム期間中に薬を取りに行かなくなった人も多かったという。

処方薬を切れたままにしている

次のような薬を処方されている人も、受診控えをしないほうがいい。たとえば、抗血小板薬、甲状腺ホルモン薬、ステロイド薬、パーキンソン病治療薬、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠導入薬などだ。これらも、こまめな調節が必要となる。大橋医師が続ける。
「体がだるい、朝起きられない、食欲がないと訴えて受診した人がいました。ご本人はステイ・ホーム期間中に体を動かさなかったせいだと思い込んでいましたが、問診してみると、実は処方されていた抗うつ薬が切れて、勝手にやめていたのが原因でした」

抗がん剤治療中

抗がん剤治療のプロである、日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授の勝俣範之医師は、
「投薬のスケジュールが遅れると効果が十分に出ない恐れがあるので、抗がん剤治療中はなるべく受診控えはしないほうがいい。受診を過度に不安がる必要もない」と語る。

「がん患者がコロナにかかると重症化しやすいことを示す研究が多いのは事実です。ですが、それよりもリスクが高いのは『高齢であること』です。コロナの感染を恐れるあまり、家にひきこもりがちになる患者さんも多いのですが、かえって健康によくありません。
抗がん剤治療中も、こまめな手洗いや密を避けるなどの感染予防を徹底しながら、普段通りの日常生活を続けることが大切です」

しかし、勝俣医師は逆に、「日本は頻繁にチェックしすぎだ」と指摘する。
「海外では、術後に定期検査する群と検査しない群とに無作為に分けて、死亡率を比べた臨床試験が行われています。その結果、定期検査を受けて死亡率が下がったのは大腸がんだけでした。大腸がんは肝転移を早く見つけて切除すれば、治るケースがあるからでしょう。しかし、乳がんゃ卵巣がんでは、定期検査をしても死亡率は下がりませんでした。
早期発見・早期治療したほうがいい結果になると思い込まれていますが、再発を早く見つけても、延命には影響しないことが多いのです」

がん治療後に大切なのは「問診」だと強調する。
「痛み、しびれ、呼吸がしづらい、鎖骨の下や脇の下にグリグリが出てきた、血便や便秘が続くなど、持続する症状や悪化していく症状があれば再発を疑います。もしコロナが心配であれば、病院に来ていただかなくても、電話やビデオ通話などを使ったオンライン診療で対応できます。実際、私の患者さんでもオンラインで診ている人が何人かいます」

まとめ

新型コロナは、われわれに新しい生活習慣を課しています。特に「病院に行くか?、行かないか?」は高齢者にとっては深刻な問題です。思うに、新型コロナより重い病気が多いにかかわらず、病院離れをしていては本末転倒です。

しかし、新型コロナが怖いのは、その感染力と従来の病気を持っていると重症化してしまうということです。そして、その感染力は現時点ではおさまりそうもありません。

何時になったら、夜明けが来るのか……考えてもわからないのがもどかしい限りです。

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