世の中には、頭がいいと言ったら良いのか、ずる賢いと言ったら良いのか、とにかく頭の切れる奴がいるものだと感心してしまいます。また、それを実行する人の神経も図太いと思います。
Go To Eatキャンペーンにまつわる話。「鳥貴族」にとっては困ってしまう話をご紹介します。
Go To イートは、消費者にとって「2つのお得」
ひとつは、地域で使えるプレミアム食事券
購入した25%を国が負担する場合。たとえば、1万円で購入し、1万2500円分使えます(2万円まで購入可)。
【発売日】
新潟10月5日、千葉10月上旬、山梨10月12日、大阪10月14日発売。東京でのプレミアム食事券は、まだ発売日は決まっていません。
もうひとつは、ポイントの付与
13事業者のオンライン飲食予約サイトを経由し、期間中に予約・来店すると、予約人数につき、ランチ時間帯は1人500円分、ディナー時間帯(15時以降)は1,000円分のポイントが付与されます。
ただし、10人予約してもポイントが付くのは予約した1人のみ。そのポイントは、後日予約サイトでのみの使用可能になります。これにより、巷では今まで幹事になりたい人が少なかったのですが、幹事候補が多くなったといいます。
そして、鳥貴族マラソンとは?
キャンペーン参加の「鳥貴族」のディナーを繰り返し予約し、店に行きます。
そして、1本だけ頼んでおあいそし、298円(税込327円)払います。すると、
1000−327=673(ポイント)
1ポイント1円ですから673円の儲けになります。これを10店繰り返すと、総額6,730円になります。
当日その場では使えませんが、次回にそのポイントを使えます。
キャンペーン予約回数に上限はありません(店によっては設けている場合もあり)。
グルメサイト送客手数料が200円の場合、鳥貴族の売上げは98円
あるグルメ予約サイトでは、夕食時は1人につき200円の「送客手数料」が発生。とすると、客が298円(税込327円)しか支払わない場合、店の売り上げはたったの98円になってしまいます。
しかし、農林水産省の「Go To Eatキャンペーン準備室」(食料産業局)では、理論上問題はないそうです。
こんな客ばかりでは、「鳥貴族」側は、困ってしまいます。
終わりに
最近では、コロナ補助金100万円を不正に入手した学生が、自首して返却するかどうが悩んでいるという記事を読んだことがあります。こういう悪知恵をネットで指南する人もいるそうです。その指南料は、20万とも50万・60万とも言われています。
Go To Eat 「鳥貴族」マラソン指南も、オンラインに出ているそうです。
しかし、「鳥貴族」マラソンは違法にはなりませんから、捕まることはありません。
だから、ただ実行する時間と度胸があれば、6,730円くらいなら手にできます。
しかし、お店に顔を覚えられてしまうのは間違いありませんから、13業者あっても何度もできることではないです。
その手間と時間を考えると、時給1,000円くらいのバイトをした方が良いかもしれません。