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出羽神社(三神合祭殿)三神合祭殿と鏡池(出羽神社)

西の伊勢参り、東の奥参り

2018年7月13日(誕生日)の夜、出羽三山をめぐるバスツーに参加しました。

14日の朝に御田原神社から月山神社を遥拝(遠くから拝む)し、宿坊街・宮田坊にて朝食とお風呂をいただき、羽黒さんの2,446段の修験道を登りました。たどり着いた先には、三神合祭殿があります。

月山や湯殿山は、厳しい環境から一年を通して参拝することができません。そこで、厳しい冬期のために、三神合祭殿が建立されたのです。

出羽三山「生まれ変わりの旅」とは?
羽黒山で今世の願いをかなえ、月山ではご先祖様の霊がいるとされるため死後の安楽と往生を祈り、湯殿山で新しい生命をいただいて生まれ変われるという旅のことです。

西の伊勢神宮に詣でることを「西の伊勢参り」、東の出羽三山に詣でることを「東の奥参り」といい、人々は一生に一度は参拝したいと願いました。

そして、羽黒山神社では、「こんなご神体、今まで見たこともない」という経験をさせてもらいました。(行かれない方のために、ご神体の写真を見つけましたので掲載します。しかし、元来は撮影禁止ですので、削除することになるかもしれません)

出羽神社・開祖は蜂子皇子

蘇我馬子により暗殺された父・崇峻天皇。子の蜂子皇子は馬子から逃れるべく、聖徳太子によって匿われ宮中を脱出。海を船で北へと向い、山形県鶴岡市由良にたどり着きます。そして、三本足の霊烏(れいう・ヤタガラス?)の導くままに羽黒山に登り、羽黒権現の御示現を拝し、山頂に祠を創建されました。次いで、蜂子皇子は、月山・湯殿山を開きます。
(出羽三山神社公式ページより)

開祖は蜂子皇子

江原啓之氏の蜂子皇子の肖像画へのコメント

蜂子皇子の肖像画を見ると、強い驚きに打たれます。高貴な生まれの皇子とも、修験道の尊い開祖とも、人間とさえも思えない、まるで妖怪のように怪異な顔に描かれているからです。

伝説によると、霊力に目覚めて羽黒山を開いた後、皇子は土地の人々を慰撫することに一生を捧げたといいます。そして、人々の悩みや苦しみに耳を傾け、その苦しみを我がこととして一身に背負っているうちに、この世のものではないほど醜い顔になってしまったとか。

そうとわかると、恐ろしくて醜いはずの肖像画が、とても優しく美しいもののように見えてくるのではないでしょうか。蜂子皇子の伝説は、とても象徴的なものだと思います。古来から、人々の抱える悩みや苦しみは深く、それを自分の身に受けてくださる方が、今も信仰の対象となっているのです。

いずれにしろ、見た目の美醜など超越した次元で、蜂子皇子が尊い業績を残されたことにちがいはありません。そう考えれば、羽黒山の開山にまつわる物語には、魂の美とは何であるのかを現代に伝える、普遍的な知恵がこめられているような気がします。

江原啓之 スピリチュアル「出羽三山」羽黒山・月山・湯殿山

(以下江原啓『神紀行』より抜粋)

【羽黒山】心をうつ伝説に彩られた修験道の霊山

羽黒山・五重塔

これこそが聖地なのだと
深い感銘を与えてくれる
古修験道の発祥の地を訪ねて。

羽黒山は、日本の誇る霊山のひとつであり、月山・湯殿山と合わせ、「出羽三山」として広く信仰を集めてきました。東北の聖地について語るとき、羽黒山を抜きにするわけにはいかないでしょう。

そもそも、出羽三山をいただく山形県は、日本でも有数の「不思議王国」です。UFOの目撃談が圧倒的に多いのも山形ですし、伝説的な超能力者を生んだことでも知られています。さらに、いわゆる「即身仏」でも有名で、数多くの修行者たちが、厳しい修行の末に即身仏となっています。

ぽくが数限りなく訪れた聖地のなかでも指折りの空間で、生々しいほどのご神気は、久しぶりに「サンクチュアリらしいサンクチュアリ」だと実感できるほどの素晴らしさだったと思います。

さらに、随神門から羽黒山の山頂まで続いていく約2キロメートルの参道は、樹齢300年を超えた杉の巨木で囲まれています。天然記念物に指定されている杉並木であり、本当に素晴らしいご神木でした。現世のしがらみを忘れ、生きていることの尊さを再確認する……。随神門を通った人は、そんな「魂の再生」を促されるほどの、強いパワーを感じることができるのではないでしょうか。

参道を上り、一の坂、二の坂、三の坂と進んでいくと、ようやく羽黒山の山頂に到着します。山頂には、出羽三山の神々を合わせてお祀りした三神合祭殿があり、出羽三山を統合するお宮になっています。

合祭殿の本殿前には、「鏡池」と呼ばれる池があります。先にご紹介した蜂子皇子の伝説によると、皇子が八人の乙女に導かれて上陸した八乙女浦と羽黒山は、鏡池によってつながっていると言われています。この池からは、何百という古鏡が引き上げられており、古来スピリチュアル・サンクチュアリとして注目されていた場所であることがわかります。

崇高なエネルギーということでは、随神門から続くご神木が一番でしょうが、パワーの強さでいうなら、鏡池は羽黒山でも屈指のスポットでしょう。

羽黒山・一ノ坂2,446段の修験道2,446段の修験道

●山形県鶴岡市羽黒町手向字手向7
Tel.0235-62-2355(出羽三山神社社務所)

詳しいツワーレポートは↓↓↓
【出羽三山・羽黒山】マジで死にそう!「現世」が最も辛い参道2,446段

【月山】神秘的なパワーを持つ神々しいお山

 

月山神社月山神社:ウィキメディアより

厳しい自然に囲まれた
月山のたたずまいに、
山岳信仰の原点を見る。

険しくも美しい稜線を見せる月山は、「修行の山」と呼ばれるにふさわしい厳しさを持っています。月山の場合、標高は1,984メートルにも達し、山頂の景観は「マヤかインカのピラミツドのよう」とも評されます。

山頂の月山神社には、神秘的なパワーを秘めたツクヨミノミコトが祀られています。

出羽三山を訪れたときには、残念ながら月山に登ることはできませんでした。雪深い難所であるため、秋の訪れとともに閉山され、山域への立ち入りが禁止されてしまうからです。

月山は、スピリチュアルなパワーの強さでは、出羽三山随一ともいわれています。

月山・御田原神社月山とウサギ月山へは鳥居から登山ハイキングで

月山はピラミッドにも見立てられる、端正な姿をした山。スピリチュアルなパワーの強さでは、出羽三山随一ともいわれています。
●山形県東田川郡庄内町立谷沢本沢31
Tel.090-3022-1191(月山参寵所、7月1日〜10月上旬)

詳しいツワーレポートは↓↓↓
【出羽三山・月山】ご先祖様の霊がいて、死後の安楽と往生を祈る月山

地上のウサギは全て「メス」。月に住むウサギが「オス」って知っていましたか?

童謡の『うさぎ』は、月にいるオスを慕う地上のメスの情景を歌ったものだそうです。
♪うさぎ うさぎ なにみて はねる
♩じゅうごや おつきさま みてはねる

【湯殿山】生まれ出エネルギーに満たされる喜び

湯殿山神社

魂の再生を願う人に
貴重な啓示をを与えてくれる、
ご神体の神々しさを目にして。

羽黒山が出羽三山の表玄関だとすれば、湯殿山は奥の院とも呼ばれています。羽黒山や月山で修行を積んできた修験者が、最後に訪れるべき霊場が湯殿山であり、行者はここでようやく仏の境地に至ると考えられているのです。

湯殿山神社には、いわゆる社殿はありません。渓谷の岩間に、こんこんとお湯の湧き出る巨岩が鎮座しており、ご神体として崇められています。神聖なものですから、当然、撮影などは許されませんが、湯殿山に参拝した人なら、その偉容を目前にできます。ほとんどの神社は、ご神体を奥深く秘蔵しているだけに、湯殿山のおおらかさは貴重です。参拝する人は、無遠慮に眺めるのではなく、敬慶な気持ちを抱きながら手を合わせてください。

ぽくが拝見したとき、ご神体からは、まさに「生まれいずる瞬間のエネルギー」が満ちあふれていました。湯殿山のご神体が、ときに女性の子宮にたとえられるのは、その形状によるところが多いと思いますが、パワーのあり方としても、子宮と見立てるにふさわしいものがあるのではないでしょうか。生まれいずるエネルギーは、それほど崇高なものだと思います。

現実の苦しさに疲れたり、今の自分を変えたいと願っていたり、どうしても切りたい縁があったり……。何らかの形で、魂の再生を果たしたいと切望している人は、ぜひ湯殿山を参拝してみましょう。真剣な気持ちで願いを捧げれば、ご神体からあふれ出している再生のエネルギーによって、あなたが新しい自分に生まれ変わるための、大切なメッセージを得られるかもしれません。

参拝所の入り口で靴を脱ぎ、裸足で参拝するのが作法。ご神体から流れ出る湯は、驚くほど熱く、大地のエネルギーを感じさせます。
●山形県鶴岡市田麦俣字六十里山
Tel.0235-54-6131(湯殿山参寵所、4月下旬〜11月3日)

詳しいツワーレポートは↓↓↓
【出羽三山・湯殿山神社】撮影禁止!「語るなかれ、聞くなかれ」の御神体

湯殿山の御神体合掌! 湯殿山の御神体だ![出典

羽黒山・三神合祭殿(出羽神社)の御朱印

羽黒山・三神合祭殿の御朱印月山・御田原神社の御朱印湯殿山神社・本宮の御朱印2018年7月13・14日に参拝